皆さんは本物のペルシャじゅうたんを見たり触ったりしたことがありますか?
日本ではほとんど見かけることのないペルシャじゅうたんですが、海外のアンティーク好きにはあこがれのインテリアともいえるペルシャじゅうたんの奥深い世界を今回はご覧ください。
●「オリエンタル美術の至宝」展に行きました。開催期間2020.9.15~22
日本でのインテリアは利便性、合理性が求められるためかアンティーク好きな人が少ないと感じますが、欧米の人たちは古いモノを財産と考えて多少不便で使い勝手の悪さがあっても愛着を持って使う人が多いように感じます。
そのアンティーク好きの人たちのあこがれのインテリアともいえるものがペルシャじゅうたんで、古くて高価なペルシャじゅうたんを使っていること自体がステイタスシンボルと考えている人たちも多いそうです。
実際アンティークペルシャじゅうたんの中には数百万円になるものもあります。
ペルシャじゅうたんの魅力は何といっても、気の遠くなるような手間暇をかけた手織りのその緻密な技術です。
そして今回紹介するのは美術品として飾られるタスヴィールというじゅうたん絵画です。
高松市美術館の1Fにて展示中です。
入口に置かれた”アパダナの壁画”も写真にしか見えません。
どうでしょう?ここまで接近すればじゅうたんであることがわかりますか?
以下は実際の展示作品です。
この作品なんかも写真にしか見えませんね?手前の石仏の顔にピントが合って背景がぼやけているように見えますよね。
疑り深いリョーゾー社長は実際に手で触ってみましたが、間違いなく絨毯でした。
●ペルシャ絨毯の職人作業
私は作品の所有者であり、ペルシャじゅうたんの輸入商社であるペルシャンパレス㈲のソバハニ社長にペルシャじゅうたんのできるまでについて聞いてみました。
ソバハニさん本を出版はしたりテレビ出演したりと有名人です。
1枚のペルシャ絨毯は5~7人ぐらいの職人によって作られ、工程ごとに分業化されています。
まずはソバハニさんが絨毯にしてほしい写真や絵を先生と呼ばれるデザイナーに送ります。
デザイナーは升目状の図面に色を指定していきます。
そして糸を指定された色に染める専門の人がいます。
上の写真はカーペットを織る台ですが、この台は作りたいカーペットの大きさによって毎回作る必要があり、この台を作る専門の人もいます。
ソバハニさんが言うにはこれが重要な仕事で、この台が悪いと丈夫な絨毯ができないそうです。
ここまで出来たら織子さんが糸を一本一本織っていきます。
大きなカーペットになると織子さん数人で1年以上かかるものもあるそうです。
手の早い織子さんだと一日に3000回糸を結ぶことができるそうですが、それでも1日3ミリほどしか進まないそうです。
以上のように織子さんの仕事は非常に過酷なのでみんなやりたがらないと言っていました。
上の写真はソバハニさんが頼んでいる人たちではない人たちが作ったそうです。
これはこれですごいのですが、下の写真と見比べてみてください。
これがソバハニさんが注文している業者さんが作ったものらしいのですがリアリティが格段に上ですね。
ちなみに日本ではバブル崩壊後に人気が高まってきた価格の安価な「ギャッベ」も同じようにペルシャ地方の手織りの絨毯ですが、最初に図面を作らずに織子さんが思い思いのモチーフを織っていくのでデザインに大きな違いがあるのだそうです。
いかがでしたか?
9月のシルバーウィークにぜひ高松市美術館に足を運んで、写真にしか見えないペルシャ絨毯を見て触ってみてください。
これは一見の価値がありますよ。
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