われわれの住む香川県が誇る天才、平賀源内(1728-1780)は今の志度町出身の江戸時代中頃の人物で数多くの才能を発揮したことで知られています。
特によく知られているのが日本で初めて発電機(エレキテル)を完成させた人ということです。
源内は第2回目の長崎遊学の折、壊れたエレキテルを持ち帰り7年後に復元できたとされているが、現存する2台のエレキテルを検証してみると、単なる復元ではなく、蓄電装置・摩擦装置など構造も、外国文献とも異なる7年の試行錯誤の跡が窺がえるとのことです。(平賀源内記念館ホームページより抜粋)
源内は本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家として知られていますが実は壁紙をも作ってしまった人だということはあまり知られていません。
源内が作ったとされる壁紙は「金唐革紙」で、これを文箱(ふみばこ)に使っているものが発見されたそうです。
江戸時代に作られた金唐革紙は2つしか現存せず、この文箱はとても貴重です。また、源内直筆の手紙も発見されたそうです。
金唐革は当時、壁装材として欧米でつかわれており、それを和紙で作ったということで壁紙をつくったとも考えられるのではないでしょうか?
明治時代になって金唐革紙は壁紙の本場ヨーロッパに輸出されるようにまでなりますが、江戸時代にそれを作っていたなんてやっぱり常人ではありませんね。