襖の汚れでお困りの方はいらっしゃいませんか?
襖は痛みやすいため、正しい掃除方法を知っておく必要があります。
今回は、襖の掃除方法を観音寺市のリフォーム会社がご紹介します。
そもそも、襖はなぜ汚れてしまうのでしょうか。
主な原因は「手垢」「ホコリ」「カビ」の3つです。
それぞれの原因について、詳しく解説します。
まずは手垢です。
「洋室のドアの引き手部分が、気づかぬうちに手垢で汚れていた」
このような経験はありませんか。
手垢で引き手が汚れてしまうのは襖も同じです。
特に襖は紙製であることが多く、汚れた手で少し触ってしまうだけでなかなか落としづらい汚れになってしまうのです。
次はホコリです。
フローリングの部屋とは異なり、和室の扉は襖をはめるための溝があります。
この溝にはホコリが溜まりやすく、放置していると湿気などを含んでこびりついてしまうことがあります。
「なんとなく襖の開け閉めがしづらくなった」
このように感じたら、襖の溝にホコリがこびりついてしまっているかもしれません。
多くの方が見落としがちなポイントですので、入念にチェックしておきましょう。
最後はカビです。
和室を構成する畳や襖などは本来、吸湿性に優れている一方で放湿性にも優れています。
そのため、基本的には過度な湿気にさらされる、というようなことはありません。
しかし、最近の住宅は気密性が向上してきており、保湿性が高くなるメリットがある一方、湿気を逃しづらい構造にもなっています。
これによって湿気を含んだ襖にカビが生えてしまうなんてことが起こってしまうのです。
カビが広がってしまうと、襖の張り替えしか対処方法がなくなってしまいますので、早い段階での対応が必要ですね。
襖が汚れてしまう原因をわかっていただけたでしょうか。
しかし、襖を手入れしなくても特に問題ないのではと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そのような方に向けて、襖を手入れしないとどうなるのかを解説します。
結論から申し上げますと、襖を掃除しないと劣化が早まります。
襖に付着したホコリを放置しているとシミの原因になり、小さな穴でも放っておくと不用意に引っかかって穴を広げてしまう恐れがあります。
また、襖のシミは汚れの原因が明確でない場合、カビである可能性があります。
カビによって汚染された部分では大量の胞子が飛散し、それを長期間吸い続けると喘息など健康に悪影響を及ぼすことも十分に考えられます。
襖の手入れをしないと、見た目が汚くなるだけではなく、住まいの劣化を早めたり、健康に悪い影響を与えたりするので、日頃からのお手入れは非常に大切です。
襖紙に大きな破れができてしまったり、経年劣化によって襖紙が日に焼けて変色してしまったりした場合には張り替えをおすすめします。
襖紙の張り替えはホームセンターやインターネット通販などで材料を購入してご自身で行うか、専門会社に依頼するかの2つの方法があります。
一般的に施工会社の作業の場合は、専用の糊を使用してシワにならないように張り替えますが、糊での貼り付けには高度なテクニックが必要です。
ご自身で張り替えられる場合、一般的にシール式やアイロン接着といった方法が取られますが、プロのように紙の浮きやシワが出ないように仕上げるのは非常に難しいです。
加えて、襖の下地がどのような構造であるのか、どのような素材でできているのかによって襖紙の貼り方は変わってきます。
中でも、糊の張り替えが特殊な板や組子下地の場合は、特に難易度が上がってしまいます。
このような理由から、襖の張り替え作業は非常に難しいので、失敗してしまうことに不安を感じている方は施工会社に依頼することをおすすめします。
「襖の張り替えをする目安はどれくらいなのか」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
大きな破れは見られない場合でも、全体的に色がくすんで見えたり、部分的に剥がれてきたりするケースがあります。
いわゆる寿命と呼ばれるものです。
襖の張り替えの目安として、4年から10年が一般的と言われています。
新年を迎える前や冠婚葬祭などで自宅に大切なお客様を招く予定があるタイミングで襖の張り替えを検討する方が多いです。
では襖を張り替えるときに意識したいポイントは何なのでしょうか。
襖を張り替えるときに最も重要なのが「襖紙の選択」です。
しかし、一口に襖紙といってもさまざまな種類があり、迷ってしまう方も多いでしょう。
施工会社に依頼する場合は、施工会社が持参した襖紙の見本を見ながら、予算や用途、好みにあったものを選ぶようにしましょう。
その際、施工会社が言っていることをそのまま鵜呑みにするのではなく、ご自身でも違いを分かった上で選択することが重要です。
襖紙には紙質によってグレードが存在し、そのグレードと加飾の方法でいろんな種類に分かれています。
また「どのような箇所に使用するのか」という点も襖紙を選ぶ際のポイントです。
一般的な和室用の襖紙だけではなく、床の間や仏間にマッチしたものや屏風や衝立用に作られている専門的なものもあります。
実際に使用する箇所のイメージをして、適切なものを選択しましょう。
襖の引き手は毎日触れる場所であり、手垢で汚れやすいです。
手垢の汚れは、消しゴムを使うことで簡単に落とせます。
周りの襖を傷つけないよう白のやわらかな消しゴムでゆっくり擦りましょう。
それでも落ちない汚れは、雑巾と洗剤を用いて掃除しても構いません。
ただし、周りの襖紙は濡らさないように注意しましょう。
経年劣化による変色が起こりやすい襖紙は、パルプ紙や和紙でつくられていて痛みやすいです。
まずはハタキなどで埃を払い落とし、固く絞った雑巾で軽く拭きましょう。
また、ホームセンターなどで壁紙用の消しゴムが売っていますが、強く擦ると壁紙が破れるため、慎重に擦りましょう。
襖紙は水気に非常に弱いため、汚れや染みは掃除するのではなく、襖用の補修用の紙を上から重ねて隠す方法が効果的です。
ただし、ビニールクロスで加工されているタイプの襖紙は、水拭きしても問題ありません。
襖の下の溝はゴミが溜まりやすい場所です。
ホウキを用いてゴミを掻き出すか、ブラシ付きの掃除機でゴミを吸い取りましょう。
隅の汚れやしつこい汚れは、爪楊枝などの尖ったものでやさしく取り除きましょう。
襖を長く使うためには、日頃のお手入れや定期的な掃除が重要です。
はたきなどでこまめに埃を取り除くことで、しつこい汚れを防止することができます。
また、換気も襖の変色を防止するためには効果的です。
特に梅雨の時期は、湿気によりカビが発生しやすいため、定期的に換気を行いましょう。
ただし、襖紙が長時間日光に当たると日焼けで変色するので注意が必要です。
広範囲にわたる変色や染み、カビは掃除で落とすことが難しいです。
このような時は、思い切って襖の張替えを行いましょう。
襖は長年使っていると色褪せて経年劣化するものです。
思い切った襖の張替えは和室の雰囲気を明るくしてくれるでしょう。
今回は、襖の掃除方法についてご紹介しました。
襖は日頃のお手入れと襖紙を痛めない正しい掃除を行うことが重要です。
もし、襖紙の張替えを行う場合は、専門技術が必要になるため業者に依頼すると安心です。
観音寺市にお住まいの方は、ぜひ襖の張替えやリフォームの実績豊富な当社にご依頼ください。