●西讃地方でにぎわうちょうさ祭りを壁紙に
今回は伝統的なローカル祭りであるちょうさ祭りの古い写真をもとに芸術的な壁紙を張ったのでその時の様子をレポートしたいと思います。
●昭和8年の古い写真
ことの発端は観音寺市大野原町のある物置から偶然発見された5cm角くらいの古い写真でした。
昭和8年の秋祭りの写真。実に84年前の写真です。
写真の中のこの人の息子さんにあたる人が持ち主でした。
お祭り好きな藤川洋品店の旦那さんからこの写真を壁紙にしてほしい、という依頼を受けたときにはもうこの持ち主さんも亡くなってしまっていました。
果たして84年も前の小さな小さな写真、3m×2.3mという大きな壁画クロスにすることができるのでしょうか。
まずはその小さな写真を高性能なスキャナーで読み込んでデジタルデータにし、デジタルプリント壁紙という方法でサンプルを作ってもらいました。
どうやら画質的には問題なく作成できそうです。
そして実際に藤川洋品店さんの家の2階の一角に施工することになりました。
灰汁止めシーラーを塗り、パテをして張りました。
4枚で1つの写真になるようにできています。
完成しました!
わずか5cmだった写真がこんなに大きな一枚の写真になってよみがえりました!
今はなき古い家々も映っています。
この当時のちょうさの飾りまでもが鮮明によみがえりました。
今はだれ一人として生きてはいませんが、失われかけたこの瞬間をこうして語り継ぐことができたのでした。
あなたも特別な写真を壁紙にしてみませんか?
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プロファイル:
小山良造 1976年2月17日生まれ
●芸術的職人集団、㈱R.Life代表取締役。
●壁紙の職人として起業したのち内装全般を彩る職人として活躍中。
●日々の活動やホテルの内装、重要文化財の建築を見て回ったり、海外の展示会に足を運んだりしたインテリアブログも好評。
●ちょっとした国際通。
●アウトドアスポーツが趣味。
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