昔は「日曜大工」といって家の修理はお父さんが日曜日に自分でやっていたものですが、最近はめっきりその言葉を聞かなくなりました。
変わって聞くようになったのがDIY(Do It Yourself)でなぜかこれは女性に人気のようです。
今回はDIYの本場アメリカの情報を少しお伝えしたいと思います。
このブログを書いた人:リョーゾー社長
●内装工事職人歴20年、一級壁装技能士、ライティングコーディネーター資格者、3Dマイホームデザイナー操作技能者
●ビクトリア夫人の里帰り
実をいうとリョーゾー社長の妻であるビクトリア夫人はこの夏休みにしばらく実家のウィスコンシン州に里帰りしていました。
すっかり羽を伸ばして日本に帰ってきたビクトリア夫人がリョーゾー社長にお土産として買って帰ったものは大きく2つ。
リョーゾー社長の好みを熟知している彼女は大好きなチョコレートとDIYの本を買って帰ってきてくれました。
この本はアメリカのホームセンターチェーンの「THE HOME DEPOT」で売っていたものです。
この本ではペンキ、壁紙、天井カベ、床、窓やドア、取り付け家具類、配管、電気器具、空調設備、防水、断熱などのDIYのやり方がDVDと写真入りで解説されていて、建設業の職人であるわれわれが見ても、「ここまでDIYでやるのか!」という驚きの内容になっています。
アメリカ人はこの本を手に、ホームセンターで部品を買い集め、自分で家をメンテナンスするのです。
●アメリカと日本の住宅事情
ではここでアメリカと日本の住宅事情を比べてみたいと思います。
まず日本では自分の家が欲しい、と思ったときに最初に思い浮かべることは新築だと思います。
しかし、アメリカでは家を買うというときは基本的に日本で言う中古物件です。
同時に日本では自分の家を売る、というのは高い金で買った家を安く手放すというのが当たり前ですが、アメリカでは家を手放すときにもきれいに直してから売りに出し、もとより高く売ることも可能だということです。(もちろんわれわれ建設業者が直すのではなく、DIYで直します。)
驚くことにビクトリア夫人は自分の家の修理やリフォームをプロの業者に頼んでいる人をみたことがないそうです。(プロに頼むのはすごいお金持ちの人だけだとか。)
●インテリアデザイナーという仕事は
ではアメリカではインテリアの専門家はいないのでしょうか?
仮にあなたがアメリカに住んでいて家を買いたいと思ったとします。
1920年代に建てられたとても古くて感じのいい家を見つけたとします。
しかし内装が自分の好みではなく、やり替えを考えています。
ただし、自分のセンスに自信がなく、1920年代のインテリアがどんなものか知識もないので、DIYで直すことがむずかしい、そんなときに知り合いのインテリアデザイナーに相談するのだそうです。
インテリアデザイナーも得意なスタイルがあり、Aという人はビクトリアンの時代が好き、Bという人はアールデコの時代が好きというように個性があり、その年代やスタイルが合う人にお願いするそうです。
●私のアメリカ体験
実は2年ほど前に私も妻の実家に遊びに行き、3週間ほど滞在したことがあります。
そのときは全米最大級のショッピングモール、モール・オブ・アメリカにも連れていってもらったし、ワークブーツで有名な街、レッドウィングにも連れていってもらったし、たくさんの貴重な経験をしましたが、私が一番興奮したのはホームセンターTHE HOME DEPOTに立ち寄った時でした。
そこを探索しているとアメリカの住宅の建築がよくわかったからです。
広大な店舗の中にはありとあらゆる建材が置いてあって、ドアやお風呂のユニットなんかもおいてあり、「こんなもの自分でとりつけるのか?」とびっくりしたのを覚えています。
日本の住宅との共通点も多かったのですが、壁紙コーナーはほぼ無く、(幅2mくらいの棚に申し訳程度に置いていただけだった)その分ペンキが充実しており、タイルも種類が多くて豊富だったのを覚えています。(アメリカの家の内装には意外とタイルが使われています。)
わたしはついついホームセンターで夢中になりすぎて、妻から「気が済んだら電話してきて」と放置され、4時間もその店で過ごしてしまいました。
いかがだったでしょうか?
日本とアメリカでは法律的な違いや地震の有無、気候の違いなどあって全く同じようにはいかないでしょうが、自分の家をDIYで改装するのも愛着が湧いてなかなかたのしいのではないでしょうか?
うまく仕上がったときの喜びは格別ですよ。
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プロファイル:
小山良造 1976年2月17日生まれ
●芸術的職人集団、㈱R.Life代表取締役。
●壁紙の職人として起業したのち内装全般を彩る職人として活躍中。
●日々の活動やホテルの内装、重要文化財の建築を見て回ったり、海外の展示会に足を運んだりしたインテリアブログも好評。
●ちょっとした国際通。
●アウトドアスポーツが趣味。
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