※今回の記事は2018年3月時点での情報です。2019月9月時点で、さらにホワイトボードクロスに適したクロス糊があるので以下のブログを参考にしてください
クロス糊の研究、ウォールボンド講習広島に参加しましたVol.2
本文内では「ウォールボンド100N」での施工を解説していますが、2020年現在ボンド量が2倍の「サンゲツミックス糊BB307」をクロスメーカーのサンゲツが推奨しています。
またクロス糊専用メーカーのウォールボンド工業ではさらにボンド量の多い「向こう糊専用EV-30」を推奨しています。
私としてもEV-30がお勧めです。
このブログを書いた人:リョーゾー社長
●内装工事職人歴20年、一級壁装技能士、ライティングコーディネーター資格者、3Dマイホームデザイナー操作技能者
(以下2018年時点でのブログ)
今回は主に会社向けの商品紹介になるかと思いますが、先日ホワイトボードクロスを張った時の様子を紹介したいと思います。
今回施工したのは サンゲツ社のK-351。
ホワイトボードクロスは普通の壁紙とは違って用途が決まっています。
名前の示すとおり会社の会議室などのホワイトボードとして使いたいところに張り付けるとホワイトボードマーカーで文字を書いたり消したりできます。
ホワイトボードとしての機能だけでなくプロジェクターのスクリーン、マグネットによる張り付けもできる働き者のクロスです。
商品ジャンルとしては掲示板クロスですが、材質としては床材の長尺シートにそっくりです。
サンゲツ社さんの方でも施工方法を解説してくれているものがあるのでリンクを張っておきます。
●施工のコツ
この材料を施工するときには以下の点に注意しましょう
☆重量が壁紙どころじゃないので2mを超える長さを張るときにはすくなくとも二人がかりで張ること。(重量的には長尺シートを壁に張っているような感じです。)
☆出隅は曲げられないこと。(出隅がある場合は角見切り材などを入れましょう)
☆寒すぎる環境では施工しないこと。(剥がれや浮きの原因になります。)
☆前日に広げておいて巻ぐせをとっておきましょう。(剥がれや浮きの原因になります。)
☆もし入隅でカットすることになるならば、床材用のトリマーを使いましょう
では実際にクッキングしてみましょう(笑)
●材料
準備するものはこちら
□ホワイトボードクロス93cm巾。
□ウォールボンド100Nもしくは同等の原液使用タイプのボンド入り糊
□プラゾールSS(クロス用ボンド)
□ペイントローラーセット
□養生道具
□その他消耗品など
□お茶
ウォールボンドの糊について解説しています
●実際に張ってみます
一般的によくあるのは額縁を作ってその中に掲示用ホワイトボードクロスを張る仕上げですが、今回は額縁なしで既存のクロスを剥がした部分に直接張るだけの施工だったのでまずは仕上がり寸法をきっちり測ってクロスを剥がします。
きれいに剥がしたら今度はマスキングテープなどを使って周りを養生します。
養生したら今度はペイントローラーを使ってプラゾールSSボンドを原液のまま張りたい箇所に塗り、完全に乾くまでお茶でも飲んで待ちます。
材料を広げて必要な寸法にぴったりでカットしておきます。
その後普通のクロスなら材料に対して糊を塗るのですが、この材料の場合は壁に対して糊を塗ります。これを業界用語で”相手糊で張る”と言います。
プラゾールSSボンドを下地に塗布し、乾燥させることで粘着力のある塗膜ができ、相手糊をしたときに下地に糊が急激に吸い込まれることを防ぎます。
たっぷりと相手糊をしたら乾かないうちに材料を二人で張り付けていきます。
完成しました。
では実際にホワイトボードの性能をためしてみます。
チャンとホワイトボードマーカーで書けるし、消せます!
今回は額縁なしで張りましたが、額縁がある場合は隙間にコーキングを入れることもできます。
会議室などにホワイトボードクロス、いかがでしょうか?
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プロファイル:
小山良造 1976年2月17日生まれ
●芸術的職人集団、㈱R.Life代表取締役。
●壁紙の職人として起業したのち内装全般を彩る職人として活躍中。
●日々の活動やホテルの内装、重要文化財の建築を見て回ったり、海外の展示会に足を運んだりしたインテリアブログも好評。
●ちょっとした国際通。
●アウトドアスポーツが趣味。
0120-6969-33