オフィスや住宅の壁に書類を掲示したいけど、押しピンでとめたりするのは穴が開くからいやだという方もいるのではないでしょうか?
そんなあなたには磁石が壁にくっつくマグネットクロスを以前にご案内しました。
ホワイトボードクロス張りました
しかしマグネットクロスにはデメリットがあります。
それは見た目が地味という問題です。
今回はそれを解消する素材について施工事例とともに解説します。
このブログを書いた人:リョーゾー社長
●内装工事職人歴20年、一級壁装技能士、ライティングコーディネーター資格者、3Dマイホームデザイナー操作技能者
●下地にマグネットクロスという選択肢
マグネットクロスとは壁紙に鉄粉成分が含まれていて壁に貼り付けるとその上に磁石がくっつき、書類などの軽いモノなら何度でも貼り付けることができるという材料で、以下のような商品があります。
サンゲツ社
しかしながら機能性重視のこういった商品は上のようなデザイン性のないものしかなくて見た目がダサい!
そういったニーズにこたえる商品が今回紹介するサンゲツ社のK-304です。
一見同じような雰囲気に見えるこの商品ですが、実はこれは仕上がりの表面ではなくてクロスの下地材なのです。
下地材である以上はこの上に好きな模様のクロスを張れるので実質自分の好きなクロスをマグネットクロスとして設置することができるというものです。
その名も「サンマグネシタジ」ってそのまんまじゃねえか。
●実際の施工をご覧ください
今回はメーカー推奨の施工要領書に基づいて施工をします。
クロス側ではなくて壁側に糊を塗布する「相手糊」で施工するため、まずは水分吸い込みの差をなくすために下地にシーラー処理をします。
枠周りには養生テープ
コンセント周りも養生。
そのあと材料を広げて裁断、両端を化粧裁ちします。
化粧断ちはカッターの大でする方がうまくいきます。
また普通のクロスのようにジョイントを重ね切りするのはうまくいかないので、私は1枚づつできるだけ耳断ちをまっすぐすることで突きつけ施工をしました。
先にこれをやって材料を広げておくことで巻ぐせをとっておきます。
その後サンゲツ社のミックス糊BB307(ウォールボンド200同等品)にて相手糊をしていきます。
糊の濃度を上げるために一度塗布したあとしばらく置き、もう一度上から塗布しました。
ジョイントは化粧断ちをしたきれいな面を突きつけで合わせました。
際のカットは床用のトリマーを使ってカット。
幸いこのクロスは下地用なので際のカットは隙間ができても最悪パテをすればきれいに納めることができます。
ジョイントもパテをして平滑にできるので神経質になる必要はなさそうです。
話しが専門的になりましたが、職人の皆さんは是非参考にしてみて下さい。
ここまで説明しといて、おっちょこちょいな私は仕上がり写真を撮り忘れてしまいました!
最終的にはこの上から落ち着いたブラウン色のクロスを施工して、マグネットクロスにありがちな無粋な感じがないおしゃれな仕上がりになりましたよ。
※なお、糊については床用のアクリル糊の方が鉄分の錆が出なくていいという意見もあります。
わたしは糊のメーカーさんと話をしてアクリル糊は乾きがが速く、接着むらが出やすいのではないかという懸念も考慮した上メーカー推奨施工要領での施工といたしました。
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プロファイル:
小山良造 1976年2月17日生まれ
●芸術的職人集団、㈱R.Life代表取締役。
●壁紙の職人として起業したのち内装全般を彩る職人として活躍中。
●日々の活動やホテルの内装、重要文化財の建築を見て回ったり、海外の展示会に足を運んだりしたインテリアブログも好評。
●ちょっとした国際通。
●アウトドアスポーツが趣味。
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