ロールスクリーンはカーテンと比べて値段もお手頃ですっきりとした印象を与えるため、選ばれる方も多いようです。
しかしシンプルであるがゆえに「もっとカラフルで目を引くようなデザインはないのかしら」と思ったかたもいるのではないでしょうか?
今回そんなロールスクリーンをデザインの豊富な壁紙を使って作ることができないか実験してみました。
(注:あくまでお遊びで制作しただけですので、実用面では問題があります。笑ってすませてくださいませ)
このブログを書いた人:リョーゾー社長
●内装工事職人歴20年、一級壁装技能士、ライティングコーディネーター資格者、3Dマイホームデザイナー操作技能者
●まずはいらなくなったロールスクリーンを準備
今回準備したものは不要になったロールスクリーン、自分の好きなデザインの壁紙2.4m、ホッチキス、その他工具類、たったこれだけです。
手始めにロールスクリーンをばらしていきます。
ウェイトバーのサイドにあるウェイトバーキャップを取り外します。
ウェイトバーをスライドさせて生地から抜き取ります。
次に巻き取りパイプのサイドブラケットカバーのビスを2本抜き、プーリーカバーを外して巻き取りパイプから生地を抜き取ります。
ここまでバラせばロールスクリーンの仕組みがわかりますね。
巻き取りパイプの中に入っているばねをねじった後の反発力で生地が巻き上がってくるようになっているんですね。
●ナタリー・レテの壁紙を準備
今回準備したのはシンコール社の壁紙ですがフランスのデザイナー「ナタリー・レテ」モデルです。
ナタリー・レテは絵本やセラミック、テキスタイル、リトグラフなどのデザイナーで、子供のころの思い出や日常生活からのインスピレーションから得たカラフルでユーモラスな作風が魅力です。
これを必要な寸法だけまっすぐにカットします。
国産の壁紙は規格が幅930mm程度ですのでそれ以上の物は作れないのが難点です。
カットした壁紙の上下に元の生地から外した軸をホッチキスで取り付けます。
あとはこれをばらした時とは逆の手順で組み立てていきますと・・・
完成です。
チャンと巻き上がります。
●飽きたら交換できます。
壁紙を使ったロールスクリーン、別に遮光性が高いわけではなく、耐久性が高いわけでもありません。(簡単に破れます)
しかし唯一のいいところは安く生地を交換できるところです。
次に涼しそうなものに取り換えてみます。
これはイランの布か何かをイメージしたものでしょうか
そしてつぎはリリカラ社のkioiシリーズ。
こちらは伊勢型紙という着物の模様を染める原版を壁紙にしたシリーズで、「紀尾井アートギャラリー 江戸の伊勢型紙美術館」とリリカラ社とのコラボモデルです。
このようになりました。
●良い子はマネしないように
いかがだったでしょうか。
今回の工作はロールスクリーンとして窓に吊るすというよりも、デザインの気に入った壁紙をタペストリーや掛け軸として飾るためのものと考えたほうがいいかも知れません。
先ほども書いたように所詮紙なので簡単に破れてしまいます。良い子はマネしないように、というより神経質な人には不向きな工作ですね。
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プロファイル:
小山良造 1976年2月17日生まれ
●芸術的職人集団、㈱R.Life代表取締役。
●壁紙の職人として起業したのち内装全般を彩る職人として活躍中。
●日々の活動やホテルの内装、重要文化財の建築を見て回ったり、海外の展示会に足を運んだりしたインテリアブログも好評。
●ちょっとした国際通。
●アウトドアスポーツが趣味。
0120-6969-33