ACE TECH Mumbai 2019-リョーゾー社長 西遊記2

前回はアジア最大の建築、建材、インテリアデザインの見本市、ACE TECHの中のタイルの会社について紹介しました。

今回も引き続き展示会のブースのなかでリョーゾー社長が気になったものをピックアップしていきたいと思いますが、最初にちょっとだけ2019年のインドを知る上での基本情報としてナレンドラ・モディ大統領とその政策について記載しておきます。


 

●インド経済を牽引するモディ大統領

 

現在のモディ大統領やその政策について知っておけば多角的にものが見えるかもしれないので自分なりにまとめてみます。

 

カースト差別は違法とはいえ、まだまだ身分意識の強いインドにおいてモディ大統領は貧しいカーストの出身である。

 

②政治的癒着の多かったいままでのインドの政権とは違い、モディは公私ともに清廉潔白であるといわれている。

 

③元グジャラート州の首相であり、グジャラートをインド一の経済発展を遂げた州にした。

 

④一方ヒンドゥー至上主義者として有名で、イスラム教への差別的政策は賛否両論である。

 

⑤政策としては「デジタル・インディア」「メイク・イン・インディア」「クリーン・インディア」などを掲げている。IT分野へのテコ入れ、雇用創出のためのインド国内でのモノづくり、衛生環境の改善を意味する。

 

⑥俗にガンジー主義と呼ばれる自給自足の経済観念から、より自由主義資本主義寄りの考え方で経済発展のために外資もうまく活用している。

 

さて堅い話はここまでにして今回も見本市の様子をレポートしたいと思います。

 

 

●おしゃれコンセント KOLORS

 

私が個人的に気に入ったのはこのスイッチやコンセントのメーカー、KOLORSです。

 

KOLORSホームページ

 

       

 

コンセントカバーはなるべく目立たないように地味で種類も少ないのが一般的ですが、このように多彩なものがあればインテリアの一つとして選ぶ楽しみが生まれます。

 

 

このKOLORSは2017年のIndia Design Markのgood design賞を受賞しています。

 

 

まるでヨーロッパのデザイナーがデザインしたかのようなおしゃれで高品質なものですが、「メイク・イン・インディア」政策に乗っ取り、インド製です。

 

素材もプラスチックだけでなく、木や皮製のものもあるようでした。

 

他にも延長コードや様々な電気パーツもあるようです。

 

電気パーツは国によって規格が違うのでそのまま日本などの外国で使えるかどうかわかりませんが、グローバルに広がっていきそうなクオリティを感じました。

 

 

 

●サニタリーのPLANO

 

次はサニタリー陶器用品のPLANOです。

 

PLANOホームページ

 

PLANOは「メイク・イン・インディア」ではなく、主にインドネシア、中国から陶器を輸入している業者です。

 

 

ゴージャスなトイレや手洗いは富裕層向けでしょうか?

 

 

クリーン・インディア」政策では貧しい農村部を中心に5年で1億か所以上にトイレを設置する計画でした。

 

排泄をするのにトイレでする習慣のなかった人たちもこんな素敵なトイレがあれば喜んで使うかもしれませんね。

 

 

次回はタイル以外の壁装材についてピックアップしてみたいと思います!

 

 

 

ACE TECH Mumbai 2019-リョーゾー社長 西遊記1

 

 

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